ユネスコジャパンの施設外支援は、就労継続支援B型事業所の作業体制そのものを見直し、業務負担を軽減することを目的としています。
本来、施設外支援は職員の同行は必須ではありませんが、「施設外支援=職員の付き添いが必要な業務」 というイメージを持たれることが多いかもしれません。
そこで、ユネスコジャパンでは、 施設外支援を段階的に“任せられる作業”へと移行し、将来的にはユネスコジャパンへの就労までを視野に入れた「人材が育っていく仕組み」として捉えています。
さらに、ユネスコジャパンでの就労は多岐に渡ります。
現在は、メンバーによる清掃活動のアシスタント業務を依頼していますが、今後はユネスコジャパンの広報活動にも携わっていただきます。
今回は、清掃活動の事例に合わせた、リーダー選出のポイントをご紹介します。
1,職員が現場に関わる時期(はじめの段階)
清掃活動を始めた当初は、メンバーに対して作業内容や現場の流れを説明する必要があるため、事業所職員が現場に付き添います。
この段階では、
- 作業手順の理解
- 現場での基本的な行動
- 安全面への配慮
以上の点を共有しながら、メンバーが安心して作業に取り組める環境を整えていきます。
同時に、この期間は今後、施設外支援を誰に任せられるかを見極める重要な時間でもあります。
2,ユネスコジャパンリーダー候補の選出(移行段階)
日々の施設外支援に継続して参加する中で、 作業への取り組み姿勢や周囲との関わり方が安定しているメンバーが見えてきます。パートナーズ事業所は、 こうした日常の積み重ねをもとに、 ユネスコジャパンリーダー候補を選出していきます。
リーダー候補としての実績や取り組みが一定の水準に達した段階で、 事業所職員がメンバーからユネスコジャパンリーダーへ登録する手続きを行います。
特別な評価の場を設けるのではなく、 普段の作業の中での行動や姿勢、実績をもとに判断していくことが特徴です。
3,職員が現場を離れても回る体制(任せられる段階)
ユネスコジャパンリーダーが現場を支える体制が整うことで、施設外支援は次の段階へと進みます。
- 現場での作業説明や進行をリーダーが担う
- リーダーを中心にメンバー主体で作業が進む
- 事業所職員は現場に同行せず、ユネスコジャパンのフォームより作業報告をアップ
この体制に移行することで、施設外支援にメンバーが出ている時間、職員は事業所内の業務に集中することができます。
結果として、パートナー事業所の業務効率が向上し、日常業務の負担軽減につながります。
ユネスコジャパンリーダー選出時の注意点
ユネスコジャパンリーダーは、ユネスコジャパンメンバーの中からステップアップし、 ユネスコジャパンへ就労する方です。
そのため、リーダー候補となるメンバーについては、 あらかじめ次の点を前提として確認していきます。
- 他の障害福祉サービスを利用していないこと
- リーダー在職中に、受給者証を返納しても支障がないこと
これらの条件を踏まえたうえで、 施設外支援の現場における日々の作業への取り組み方や行動を、 職員が丁寧に観察していきます。
施設外支援は「体制を育てる取り組み」です
ユネスコジャパンの施設外支援は、単に作業場所を外に移すものではありません。
- メンバーが役割を持ち、現場を支える
- リーダーが育ち、作業が安定する
- 職員が事業所内の業務に専念できる
こうした体制の変化を段階的に生み出すことで、無理なく、継続できる施設外支援の運用を目指しています。
ユネスコジャパンは、パートナーズ事業所の現場に合わせた形で、この体制づくりを共に進めていきます。