ユネスコジャパンは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の理念を基盤とし、自然環境の保護、社会的に孤立した人々の支援、日本の文化遺産の保護と伝承を目指す一般社団法人です。私たちの活動は、単なる環境美化や文化保護にとどまらず、社会的弱者や疎外された人々に再び社会に参加する機会を提供し、全ての人々が包摂される社会を実現するためのものです。

ユネスコジャパンの設立背景

ユネスコの理念は「教育を通じて平和を築く」「文化の多様性を守る」「科学を用いて持続可能な未来を創る」という普遍的な価値を共有しています。私たちユネスコジャパンもこの価値観を土台にし、日本独自の課題に取り組むために設立されました。

日本においては、急速な都市化や少子高齢化によって、環境と社会構造に大きな変化が生じています。地方では人口減少に伴い、伝統的な文化や風景が失われつつあり、都市部では環境の悪化や社会的孤立が問題視されています。こうした問題に対し、私たちは地域社会と連携し、持続可能な未来を築くための活動を行っています。

さらに、障がい者や引きこもりなど社会から孤立した人々が、社会復帰を目指すためのプラットフォームとして、ユネスコジャパンが重要な役割を果たしています。活動に参加することで彼らは「※工賃」を得るだけでなく、社会とのつながりを再構築し、自己肯定感を高めることができるのです。

「※工賃のお支払いは、障害者手帳及び障害福祉サービス受給者証を持っておられる方々が限定」

私たちのビジョンと価値観

私たちユネスコジャパンは、以下のビジョンと価値観を掲げています。

1. 持続可能な社会の実現

環境を守り、次世代に引き継ぐための持続可能な社会の構築を目指します。これは地域社会と共に自然保護活動を行い、住民一人ひとりが自分の環境に責任を持つことを促進するものです。

2. インクルーシブな社会の実現

全ての人が尊重され、参加できる社会を実現するために、障がい者や社会的に孤立した人々を支援します。彼らが自分の能力を発揮し、社会に貢献することで、より豊かな社会が築かれます。

3. 文化の保護と伝承

日本が持つ豊かな文化遺産を守り、その価値を次世代に伝えるため、寺院や神社、伝統工芸、祭りなどの文化財の保護に取り組みます。また、若い世代に文化の重要性を伝えるための教育活動も展開しています。

4. グローバルな視点からの活動

日本国内だけでなく、ユネスコを通じて国際的な視点を持ち、世界の持続可能な発展に貢献します。世界各地での環境保護や文化保護活動との連携を図り、日本と世界を結ぶ橋渡しの役割を果たします。

ユネスコジャパンのリーダーシップ

私たちの組織は、さまざまな分野で活躍する専門家やボランティアによって運営されています。リーダーシップチームは、環境保護、文化遺産の保護、社会的包摂に関する知見を持ち、地域の声に耳を傾けながら具体的な活動を計画し実行しています。

また、全国各地のボランティアリーダーと協力し、地域ごとのニーズに応じた活動を展開しています。それぞれの地域でのボランティア活動は、地域社会に密着したアプローチを採用し、持続可能な成果を追求しています。

ユネスコジャパンの歴史

ユネスコジャパンは、設立以来、さまざまな活動を通じて日本社会に貢献してきました。最初のプロジェクトは、過疎地の清掃活動でした。地方都市の景観が荒廃し、環境が悪化しているという問題を解決するため、地元の住民と協力して清掃活動を行いました。この活動をきっかけに、多くの地域からも同様の取り組みを求められるようになり、私たちの活動は全国に広がっていきました。

その後、障がい者や引きこもりの方々の参加を促進するプログラムを導入し、社会的に孤立していた多くの人々が社会とのつながりを取り戻すことができました。彼らが地域で貢献することで、地域社会そのものが活性化され、新しいコミュニティの形が生まれています。

ユネスコとのパートナーシップ

ユネスコジャパンは、国連機関であるユネスコの理念に基づいた活動を行う数少ない団体の一つです。ユネスコは、教育、科学、文化を通じて平和と繁栄を追求する国際機関であり、私たちの活動もこの枠組みの中で進められています。この活動を世界に発信し、国際的な支援を得ながら持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを進めています。

未来への展望

ユネスコジャパンは、今後も活動を拡大し、さらに多くの人々を巻き込みながら持続可能な社会の実現を目指していきます。私たちは、日本が直面している環境問題や社会的課題を解決するための新しいアプローチを模索し続けます。そして、未来の世代が豊かな自然と文化を享受できるように、これからも地域社会と共に歩んでいきます。

私たちのビジョンに共感いただける方々には、ぜひともボランティアや寄付を通じてご参加いただき、共により良い未来を築いていくことを願っています。